リワークって何?
突然ですが! リワークはご存知でしょうか。
リワークとはもとの職場に復職することをいい、転職とは違います。
精神疾患による休職者の職場復帰を支援する目的があります。
さまざまなプログラムが用意されていて、一例として自分を知るワーク、対人スキルを高めるためグループで話し合い発表、パソコンスキルを習得、集中力を養う訓練、体力回復のための運動、など。
心と体のケアで職場復帰を目指すためのノウハウを学ぶところです。
専門資格をもった担当者と一緒に、利用者にあわせたプログラムを進めていくという形です。
期間は2か月から6か月くらいが一般的だそうです。
転職活動中ですが、そろそろ会社の休職期間が終了に近づいていますので、主治医からリワークOKがでたこともあり、一つの選択肢として復職の可能性を、と思い立ちました。
私の勤務先の場合、復職にはリワーク必須なので、勤務先がリワークについて教えてくれるものと思いきや・・・
「どこに通うかは自分で探してください、すぐ利用できるわけではないので注意を
分からないことがあれば質問してください」との回答。
この時点で、分からないことが分からないのだが・・・
突き放されたようにも思えたが、プラスにとるなら ”決められる自由がある” ともいえる。
とりあえず探してみるか。
が これがほんっっっと大変。声を大にしていいます。
病み上がりの社員には大変すぎる!!
実際に調べたことをお伝えします。
1.リワークには4つのタイプがある
2,かかる費用はどのくらい
3.リワーク開始までの流れ ~6人の登場人物
4.まとめ
1.リワークには4つのタイプがある
実際にリワーク施設に聞いて知ったことです。タイプがあるなんて、知りませんでした。。。
というのが本音。
医療型、職リハ型、企業型、福祉型 です。
利用方法はどこでも同じですが、
施設ごとにプログラムが少しずつ違うので、興味があるプログラムを用意しているところ
というように選ぶのも、前向きに考えられるのでいいと思います。
医療型
ずばり”病院がリワークを実施している”ところです。
病院なので、患者がどんな状況であるかすぐにわかるのがいいと思いますし、心のケア(リハビリ)が早くから行われるようで、時間をかけてゆっくり整えていきたい方にはいいと思います。
医療リワークと検索すると実際に施設をもっている病院がでてきます。
その病院の患者でなくても通えますが、中には短期間で終わりたい方向けのものは患者専用のものもありました。
職リハ型(地域障害者職業センター)
利用料がかからないケースがほとんど、というのが魅力ですが、医療型、福祉型に比べると施設数が少ないです。
私の県には1つしかありません。地方住まいのためそれなりに時間と費用がかかります。
常に混み合っているようですので、問い合わせしても開始までの時間がかかることが難点です。
実際私が問い合わせした時も、開始まで2か月くらい先になる回答、もう少し早く見つける必要があり今回は断念。プログラムは体を動かすより、頭で考える系が多かったです。
タイミングがあえば検討してみてもいいと思います。
※公務員の方は利用できませんので注意してください。
企業型(会社リワーク)
こちらは、勤務先が用意しているリワークです。
私の会社は自分で探す=企業型リワーク施設の用意はない ですのでこの選択肢はなしです。
会社が施設もっているなら、必然で利用することになるかと。
福祉型
自分の住まいの自治体からの支援により利用料がきまるため、
資料を提出して市区町村の許可を得ることが必要。
私は福祉型を選びました。
2.かかる費用はどのくらい
費用は大きく分けて3つ。 休職中=ほとんどの方が傷病手当金受給中かと思います。
給与より少なくなっている手当。ここから以下を支払うので厳しいこと必至。
通いたくても、お金の問題は切実なのでは・・・。
1,利用料
2,施設までの交通費
3.昼食代
交通費と昼食代は補助は基本なくそのままかかってきますが、あきらめないで。
ので、問い合わせのときに確認しておかれるといいと思います。希望施設に補助あれば助かりますし
ないなら、条件を変えて自宅から近いところを探すのも選択肢です。
利用料について
医療型
利用料は健康保険が使えます。自立支援医療制度を使うことで、通常3割負担の費用が1割
(健康保険7割、自立支援医療2割負担してくれるから)ですみます。
自立支援医療について愛知県を例に資料をみてみました。 参考⇒自立支援医療とその費用
結果1回あたり数百円からですむところもあるようです。また、1か月の利用に上限金額が設けられている(前年度の世帯収入で決定)ので、費用面の心配は少なくなりそうです。
職リハ型
前出しておりますが、公的機関のため、利用料はかかりません。
交通費と食事負担がない可能性極めて高いです。
企業型
会社が提供してくれるので、利用料はかかりません。
交通費と昼食は各自負担になると思います。 ただ交通費は会社によっては補助入るかもしれませんので要確認。(制度がないため、不確かな情報でごめんなさい)
福祉型
利用料が有料と無料があります。
前年度における世帯の収入で負担割合がかわります。単純に1~12月ではない計算らしい。
独身者ならご本人の収入ですが、配偶者がいて働いている方だと
ほとんどは利用料がかかると思っていいです。
有料は1か月9300円と37200円の2段階。
いくらになるのか知りたい場合は役所で確認が可能。
本人確認があり電話では聞けませんので来庁しましょう。
いぴおか家は9300円でした。 役所の方曰く、37200円の方は4桁クラスの収入になってくるとあてはまるかもしれません、だそうです。
痛い出費ですが、私の選んだ施設は、交通費一定額補助、昼食補助ありですので、
少し足の出る交通費と利用料だけで通えます。 ありがたや。
補助がある施設を探していたところが福祉型だった、というのが正しいです。
復職までの時間に余裕のあるかたは、色々調べてみる価値ありですよ。
3.リワーク開始までの流れ ~6人の登場人物
まず初めに6人の登場人物を紹介します。
①いぴおか本人
②主治医
③勤務先の保健師(または産業医)
④リワーク施設の担当者
⑤役所職員(福祉課にお世話になります)
⑥計画相談員(リワークを始めるまでに進め方を計画する人)
この方々の話を常に間に入っていく必要があります。通い始め(通所といいます)後は
③、④はつながりますので、少し楽になります。
手続きについて
関係人物に上記①~⑥の番号を振っていますので、参考にしてください。
- いぴおかがリワーク施設をさがして問い合わせ⇒④
- 説明会参加⇒④ 面談を行う。
- 役所来庁 手続きについて確認⇒⑤
回答:3種類の用紙が必要とのことで、いただきました。
主治医の診断書⇒②、意見書(福祉リワークに通う理由)⇒②③、申込書⇒①
3点セット提出が望ましいが、今回は超最短スケジュールをこなす必要があり診断書と申込書を真っ先に、あとで意見書を提出になりました。意見書は一枚の紙に主治医の意見記入のあと、内容をみて勤務先が意見を書く必要があり、添付ファイルで勤務先へメールで送る、ができませんでした。 - 3でもらった必要用紙の提出
- 計画相談員の設定⇒④⑤⑥
相談員は役所にお願いするか、リワーク施設経由で探してもらうかの選択です。
そもそも相談員の用意不要の自治体もあるそうですが、私は必要でした。
今回はスケジュールの都合上、施設経由で探してもらうことになりました。
役所にお願いするする場合は、必要書類提出後に、相談員を探す&面談のスケジュールが組まれます。 - 計画相談員との対話(面談)⇒⑥ 面談後、計画書を作成してくれます
- 開始の連絡を確認する⇒⑤ 私の自治体は半月締めらしく、月末までの完備書類で翌月16日から、過ぎると翌々月の1日からになるそうです。
- 見学、体験を実施⇒④ 通所開始までに必ず。
注意事項
・通所までに、施設にて面談と体験を済ませる必要がありますので、何回か通います。
・見学、体験予約は直近の場合、満席の場合があります。
・スケジュールに余裕をもって、といっても体調の回復が最優先なので、無理は禁物です。
通常は1か月から2か月くらいで、通所まで開始できる可能性高いです。
4.まとめ
私のように、リワークの仕組みを全く知らないままになっていると、いざというときに何もできないことになってしまいます。
勤務先が言っていた「すぐに始められない可能性」は自分が思うものと大きなタイムラグがありました。手続きの何かが止まると、一向に進まない。
あと、休職中に産業医から”リワークと復職は別物です”と。リワークしたから絶対に復職ではないようです。
私の勤務先では、実際にリワーク期間終了後、保健師、産業医、直属上長、施設担当者に私を加えて面談を経たうえで、勤務先が最終決定しますので、条件次第で中には復職できない人もいるとかと思います。
通所しないと何も進まないので、会社から決められたから行く、ではなく気楽な気持ちで自分のためと思い行ってみることにしました。
お金と時間を使うことは事実ですが、自分を知るにはいい機会と思い、
復職や転職を考えるならリワーク可能、と主治医からの許可が出る前に、少し知っておくのは大切だと思いますので少しでもお役に立てたら何よりです。
番外編2へつづく。 通所開始後の配信です!